唐辛子の原産地はどこなのか
韓国の街を歩いていると、日本や欧米に比べて太った人が少ないことに気付くだろう。また、老若男女を問わず顔のツヤが良く、肌のキメが細かくて美しいことは日本でもよく知られる。これは新陳代謝が活発で、体内の老廃物が上手く取り除かれているためかもしれない。
その秘訣の一つは、韓国料理には欠かせない唐辛子にある。唐辛子は、もともとメキシコが原産地だった。15世紀の末にコロンブスがタバコとともにヨーロッパに持ちかえり重宝されるようになった。そして、16世紀から17世紀にかけて日本や朝鮮半島にも持ち込まれるようになった。ただし、同じ唐辛子でも気候風土のせいか、日本のものより韓国のものは肉が厚く大きく育つ。それだけ多めに唐辛子を使うことも可能だった。
カプサイシンが新陳代謝効果を発揮
唐辛子の辛味成分となっているのがカプサイシンである。このカプサイシンには、胃腸を刺激して消化能力を高めたり血管を広げて血液の流れをよくしたりする働きがある。いわば、体内の代謝を高め体脂肪の燃焼を助ける作用があるわけで、近年そのダイエット効果に注目が集まっている。
辛いものを食べると、滝のような汗を流す人がいる。これはカプサイシンがもつ新陳代謝効果が即効性を持っているためだ。
また、カプサイシンの他に唐辛子にはビタミンAやビタミンCも多く含まれている。唐辛子の赤い色は、カロチンが多く含まれていることを表している。このカロチンは、体内でビタミンAに変化する。このように、唐辛子の効能は本当に幅広いのである。日本でも「激辛ブーム」の影響で唐辛子の本当の価値が認められ、受け入れられるようになってきた。つまり、刺激を求めるだけでなく、ダイエットや健康のために適度な唐辛子を積極的に摂取しようという態度だ。
若い女性がダイエットのために「マイ唐辛子」として唐辛子の入った小瓶を持ち歩いたり、キムチの他にもユッケジャン、タッカルビ、ラーメンなど唐辛子の入ったインスタント食品がコンビニやスーパーで手軽に買えるようになった。
健康の自己管理が必要となった現代において、唐辛子をいかに活用するかがとても重要な要素となってくるだろう。
こんなことに注意しよう!
なにごとも、過大な期待は禁物だ。カプサイシンの効果には個人差があることを忘れてはならない。また、かなりの量のカプサイシンを摂らないとダイエット効果が得られないという報告もある。なにごとも過信は禁物だ。さらに、辛いものに慣れていない日本人は、唐辛子の食べすぎで胃をこわすこともあるので、このあたりは特に注意したい。
なお、辛い物が苦手という人もいるだろう。そういう人は無理をせず、「やや辛いかな」という程度から始めよう。キムチの中でも比較的辛さを抑えたオイキムチ(きゅうりのキムチ)や、キムチを少なめに入れたキムチチャーハンなどで徐々に辛さに慣れるのがいいだろう。
文=「エンタメオアシス」編集部


