JR東海道線の清水駅に着いてから、バスに乗って「三保の松原入口」で下り、酒屋で日本酒を買ってゆっくりと遊歩道を歩いた。
遊歩道の先にあった土産物売り場でワサビ漬けを買い、砂浜に出ると、青々とした海が広がっていた。東側には伊豆半島がくっきり見える。
さらに、北の方角を見ると、雪をいただいた富士山がクッキリ見える。そういえば、酒屋のおかみさんが「今日の富士山は最高ですよ」と言っていた。確かに、すばらしい景観である。
釣りをしている人が多い。
「滑るから気をつけてよ!」
そう注意を促してくれる釣り人がいた。当方がすでにホロ酔いなのを見抜いたか。
「何が釣れるんですか」
そう尋ねると、「メジナだね」という返答。しかし、「最近は水温が下がってきたから、あんまり釣れないんだよ」とつけ加えた。
「富士山を見ながらの釣りも気分いいでしょう」
「朝6時頃の朝焼けの富士もすばらしかったよ」
「よく来るんですか」
「1日おきかな。車で5分くらいのところに住んでいるから」
なるほど。美しい富士山を見ながら生きていると、どういう境地に達するのだろうか。確かに、酒を飲みながら1時間ほど富士山を見ているだけで、たっぷりと幸せな気分にひたることができた。
酒がなくなった頃が潮時だった。
最後にもう一度富士山をまじまじと眺めてから、海岸を離れて遊歩道を散策した。
帰りは、静岡鉄道の新清水駅に出た。そこから電車で新静岡駅に行き、静岡市の繁華街を散歩して寿司屋に入った。
気候がよくて刺し身が旨い。静岡の人はよくのんびりしていると聞くが、そういう県民性になるのも必然だろうね。
文・写真=「エンタメオアシス」編集部



コメント